即日融資対応の中小消費者金融を探す
最近、中小消費者金融でも「最短、即日融資」を掲げる会社が増えてきましたが、実は本気で「即日融資」を目指している会社はごく一部しかありません。
そのような中、できる限り早めに融資が受けられる会社を見分けるにはどうしたらよいのでしょうか。
ここでは中小消費者金融の即日融資についてレポートしていきたいと思います。
Contents
即日融資とは
即日融資とは、一般的には、その名の通り、申込みをした当日に融資を受けられることと解釈されていますが、中小消費者金融で言うところの即日融資はちょっと意味合いが違います。
中小消費者金融で言うところの「即日融資」とは「契約書を取り交わす前に振込み融資が可能」という程度のことで、必ずしも申込みをした当日に融資が受けられる保証はないのです。
もちろん、諸々の条件が上手くハマれば、中小消費者金融でも申込みをした当日に融資を受けられることもありますが、本当に当日融資を受けるのはかなり難しいのが実態です。
当日の融資が難しい理由
振込みで当日に融資を受けるためには、消費者金融側が遅くとも当日の15時までには、振込みの手続きを完了していなければ間に合いません。
しかし、多くの中小消費者金融の審査は、融資実行までに、以下のような多くの工程で成り立っています。
①申込みフォームから申込み
↓
②一次審査(属性審査、信用情報機関を利用した返済能力調査)
↓
③本人確認書類、収入証明書面などの確認
↓
④二次審査(生活状況のヒアリング)
↓
⑤在籍確認
↓
⑥最終決裁
↓
⑦振込み
当日の融資を目指すのであれば、この工程全てを15時までに完了することが必要なのです。
逆算すると申込みをするのはどんなに遅くても当日の午前中には完了していなければ間に合わないでしょう。
またヒアリングなどを受けるにも時間的余裕が必要です。
仕事中などで時間が取れない場合もあると思います。
このように現実的には申込みの当日に融資を受けることはかなり困難なことなのです。
中小消費者金融で即日融資が浸透しない理由
また中小消費者金融の中には、契約書を取り交わす前の融資に対応していない会社もあります。
そのような会社は即日融資どころか融資実行まで1週間ほどかかってしまうこともあるほどです。
このような会社がスピーディな対応をとらないのは次のような理由からです。
①技術的な理由
即日融資を実現するにはそれに対応すべく、システム面での整備が必要となります。
例えば、貸金業法では、契約締結前に必ず、「契約締結前の書面」(貸金業法16条の2第1項の書面。契約締結する前にお客に契約内容が良く理解できる書面の交付を義務付けたもの)を交付することが義務付けられていますが、即日融資に対応するのであれば、この書面をWEB上で交付するなどシステム面の改良が必要となります。
当然ながら、システムの改良はコストがかかります。
②対象顧客の属性上の理由
中小消費者金融が対象としている顧客層は、基本的には大手消費者金融の審査が通らなかった人達です。
これは誤解を恐れずに言えば、低所得であったり、多重債務であったり、ルーズな性格であったりと、「リスクが高い顧客層」ということです。
そのため、融資したあとに契約書の返送をきちんとしてこない可能性は、大手の顧客層よりも高いと考えられ、契約書類の返送管理にもコストがかかります。
また、2010年に法律改正があって以降、中小消費者金融会社の絶対数が減少したので、リスクを負ってまで、サービスを向上をする必要がなくなったことも理由にあげられます。
即日融資に対応している会社を探すには
上記のような理由からも、現在、中小消費者金融では、「即日融資」に積極的な会社はあまりありません。
しかし、中には、本気で即日融資に対応しようとしている会社もあります。
そのような会社を見つけるポイントは、以下の通りです。
- 契約書を取り交わす前に振込で融資を行っている会社を探す。
- 「本人確認書類」や「収入証明書面」などの必要書面もFAXやメールで対応可能としている会社を探す。
- ヒアリングに時間がかからない会社を探す。
特に、融資までの流れが、契約書類を取り交わした後に、振込みとなっている会社は、「即日融資」は事実上、不可能と思われるので、注意して下さい。
またヒアリングに時間がかからない会社を探す方法はこちらの記事を参考にして下さい。
(参考記事:感性重視か、マニュアル重視かで比較!)
早めの融資を受けるための心構え
このような中、できる限り早めの融資を受けるためには、次のようなことに注意してください。
①申込みはできる限り早く行う
申込みをするのは、遅くても当日の午前中、できれば、夜の間に完了しておくのが理想です。
②必要書類は準備しておく
消費者金融を利用するには、免許証、保険証などの本人確認書類の提出は必須です。
また、源泉徴収票など収入証明もほとんどの場合必要となります。
これらの書類も事前に準備しておけば審査はスムーズに進みます。
③時間的余裕をもつ
中小消費者金融では審査に、生活状況のヒアリングを導入している会社が多くあります。
所要時間は人によっても変わりますが、場合によっては、20分間ほどにもなってしまうこともあります。
このため仕事の合間にちょっと電話してということではなかなか困難です。
真剣に早めの融資を目指すのであれば、申込みをした日は、仕事を休んで時間的余裕を持つことをおすすめします。
④当日の融資にこだわり過ぎない
当日融資にこだわるあまり、先方に急かすような態度を取ると心証を害することになります。
また、あわてて切羽詰まった態度を見せると、先方も融資することを不安に感じるので、下手をすると融資自体が受けられなくなってしまう可能性も出てきます。
できれば、当日融資にはあまりこだわらず余裕を持って対応して下さい。
当日は困難でも翌日の融資には十分間に合うはずです。