消費者金融の利用は「金利」よりも「振込手数料」が重要!?
消費者金融を利用するにあたり、金利の高低を気にする人は多くいても、「振込手数料」について気にする人はほとんどおらず、つい見落とされがちになっています。
しかし、侮ってはいけません。
入金、出金を繰り返す消費者金融の取引では、振込手数料は、時に金利以上に重要なポイントになってきます。
この章では、これまであまり関心を持たれなかった、振込手数料の重要性について、詳しく解説しています。
消費者金融の金利は各社横並び
現在、消費者金融の金利は、10万円以上100万円未満の利用であれば、年率18.0%が上限となっています。
そして、大多数の消費者金融は、金利設定を、上限金利目一杯の年率18.0%と設定していて、金利による差はほとんどないのが現状です。
中には、上限金利より、金利を若干下げて、17.95%くらいに設定している会社もありますが、例えば、10万円を利用した場合、1か月(30日)にかかる利息差を、年率18.0%と17.95%で比較すると、
- 年率18.0%の場合
10万円×18.0%÷365日×30日=1,479円(小数点以下は切り捨て) - 年率17.95%の場合
10万円×17.95%÷365日×30日=1,475円(小数点以下は切り捨て)
とその差はなんと4円しかありません。
もちろん利用金額や取引回数が大きくなればその差はもっと大きくなりますが、どちらにしても微々たるものです。
法律で上限金利が決まっている以上、消費者金融を利用する際は、金利に対して、必要以上に神経質になる必要はないのです。
振込手数料はバカにならない
それよりも、消費者金融を長期間利用する際、気にするべきなのは、「振込手数料」です。
利用している消費者金融に、専用ATMや提携ATMがなく、来店も出来ない場合は、融資や返済は通常、銀行振込みで行われます。
そして、中小消費者金融のほとんどは、その際の「振込手数料」は、顧客負担としています。
銀行の振込手数料はかなり高額です。
例えば、みずほ銀行を例に見ると、銀行カードがなく、ATMに現金を持参する場合、振込手数料は、
- 3万円未満の他行宛:440円
- 3万円以上の他行宛:660円
と実はかなりの額になります。(2020年3月20日現在)
ATMではなく、窓口をから入金する場合の手数料はさらに高額になります。
これはもちろん、消費者金融との取引が長引けば長引くほど、さらに負担は大きくなっていきます。
このことからも適用金利の微々たる金額に神経を尖らせるよりも、振込手数料負担を気にする必要があることが理解出来ると思います。
振込手数料を低く抑えるには
振込手数料の負担を出来る限り低くするためには、次のポイントをおさえて、利用する消費者金融を選択する必要があります。
- 店舗が来店可能な地域にある消費者金融を選択する
- 専用ATMが来店可能な地域にある消費者金融を選択する
- コンビニなATMなどと提携している消費者金融を選択する
特に、インターネットキャッシングで全国展開を行っている中小消費者金融の場合は、専用ATMも提携ATMもなく、カード発行すらしていない会社も多いので、利用前には、必ず、チェックしておきましょう。
また、入金するのに、
- 振込先口座と同じ銀行から入金する
- インターネットバンキングを利用する
といった方法をとることもポイントになります。
入出金に振込手数料が必要な方と、必要でない方では、最終的な負担金にかなりの差が出てくるのでご注意下さい。