限度枠の増額はどうしたらできますか
Q:現在、消費者金融を利用していますが限度枠の増額をするにはどうしたらよいのでしょうか。また増額には何か条件などあるのでしょうか。
A:増額については消費者金融から営業が入ることもありますが、こちらから希望することも出来ます。
増額可能かどうかは、申込みの際の審査結果によりますし、審査基準は各消費者金融によって異なるので一概には何とも言えません。
ただ、増額審査を通りやすくする「コツ」というものはあるので、それを詳しく解説していきましょう。
(こちらの記事もあわせてご覧ください:消費者金融の増額審査を完全攻略!)
Contents
増額審査のポイント
消費者金融の融資はもともと増額を前提としています。
大手消費者金融は新規契約当初から50万円ほどの比較的高額な限度枠がでる場合もありますが、自己破産や過去債務整理をした方も審査対象者としているような中小消費者金融は、新規契約当初は10万円程度の少額融資がほとんどです。
新規融資は、リスク回避のため「お試し金額」としてわざと融資額を低めに抑えているのです。
いくら信用情報などで調査するにしても、そもそも、見ず知らずの一見の客にお金を貸すわけなので、本当にその借主が、きちんと返済をする、信用に足る人物かどうかを見極める必要があるということです。
そこでポイントとなるのは「取引実績」と「負債の増加具合」です。
①取引実績
ここで言うところの「取引実績」とは、融資をしてから一定期間、遅れずに返済をきちんとしたという実績のことです。
新規で融資をしてからどのくらいの期間で増額対象にするのかは、各消費者金融によりますが、多くの消費者金融が目安としているのは、最低半年間の取引実績です。
新規融資からの半年の間に、
・一度も入金を遅れていない。(入金額の不足もない)
・新たに他業者で借入していない。
・居住先、勤務先に変更がない。
このような状態であれば、増額できる可能性は高まります。
②負債の増加具合
いくら返済が遅れていないからといっても、新規融資から負債が急激に増加している人は増額審査には通りません。
借入れ総額もそうですが、特に新たな借入れ「件数」が増えていないということが重要です。
もちろん理想は新たな借入れが1件も増えていないことですが、新たな借入れ件数はもう1社までが当確ラインです。
増額で高額融資を受けるための裏技
増額といっても、最初から高額融資を受けることはなかなか困難です。
中小消費者金融の場合、せいぜい10万円の限度枠が20万円か30万円になるのが通常です。
本来、高額融資を受けるためには、その後、何年もかけて取引実績を積んでゆくことが必要なのです。
そのような中、短い取引実績でなんとか高額融資を受けたいのであれば「一部おまとめローン」という裏技もあります。
すなわち、「他社借入れを一部取りまとめて完済するから高額融資をして欲しい」とお願いするのです。
本来、「おまとめローン」といえば、100万円を超えるような大型ローンのイメージがありますが、中小消費者金融には、総額50万円程度で行う「一部おまとめ」という融資手段もあります。
総額50万円程度であれば、小口の範疇ですし、「おまとめ」という大義名分があれば、担当者としても可決を出しやすいものです。
もちろん、実際に融資を受けた後は、本当に他社借入れの完済をしないと、後々、消費者金融とトラブル可能性があるので注意して下さい。
増額時の注意事項
増額の申込みをする人の中には、申込みするのはタダなので、ダメ元で申込みをしてくる人もいます。
但し、次のような理由からも、やたらめったら申込みをするのは、あまりおすすめできません。
①増額でも申込みブラックになる
増額の申し込みをしても、信用情報に申込みがあった証跡は半年間残ることになるので、その分、信用は低くなってしまいます。
また、毎月のようにダメ元で申込みをしてくるような人は、消費者金融側からも、「無計画で切羽詰まっている」として信用されなくなってしまいます。
②増額審査で枠内融資がストップされることも
増額審査を受けるということは、上手くいけば新しい限度枠が設定されることになりますが、最悪の場合は、今現在の限度枠に対して出金停止措置が取られてしまうこともあるということは覚悟しておいて下さい。
見過ごされがちですが、このようなことは意外によくあります。
ダメ元で増額申込みをするのであれば、今の限度枠内で最大に引き出しをしてからするのが鉄則です。