家族の金融事故は審査に影響するのか
Q:家族が自己破産や債務整理をしていたり、長期延滞状態であったりした場合、そのことは審査に影響するのでしょうか。
A:消費者金融会社の審査は、あくまで申込者本人の返済能力で判断するという建前なので本来、家族の金融事故は関係ないはずです。
しかし実際は、そのことが判明してしまった場合、マイナス要因として審査に影響します。
ではどのようなきっかけでバレてしまうことがあるのか詳しく説明していきましょう。
指定信用情報機関の調査で家族のことは判明しない
キャッシング審査では指定信用情報機関を利用した返済能力調査が義務付けられていますが、信用情報を照会するのは、あくまで本人か保証人の返済能力調査に限定されています。
家族の情報に関しては、仮に氏名、生年月日などの情報がわかっていたとしても、消費者金融は勝手に照会することはできません。
そのため、仮に家族に金融事故者がいても、そのことが信用情報の調査から判明することはありません。
また、申込者や保証人候補者以外の方の信用情報を勝手に照会することは、目的外利用になり、違反した場合には罰則もあるので、消費者金融が勝手に家族の信用情報を照会することも考えられません。
家族が利用歴のある業者では判明しやすい
家族の事故情報がバレてしまうのは、その家族が過去利用していた業者や系列会社に申込みをした場合です。
通常、消費者金融は、顧客の住所、電話番号などの情報をデータベースとして保有しており、申込みがあった際には、電話番号や住所などを自社のデータベースと照合して該当者がいないかを調査しています。
このため、もし過去にその家族が利用していた場合、この照合作業でつながりが判明してしまうケースもあります。
(もし家族と別居しているのであれば、住所、電話番号がデータベースと合致しないので、判明しない可能性もあります。)
過去家族が利用みしている会社は避けるほうが無難
現在、他社で申込者が自己破産や債務整理をしていても審査対象としている消費者金融は多いのですが、自社で申込者やその家族が自己破産などをしている場合は厳しいものがあります。
はっきり言えば、自社で一度、貸倒れになった顧客やその家族に、さらに追い貸しするということが心情的に許せないということです。
また、家族に金融事故者がいるということは、その世帯全体の収支が不足しているか、家族間での援助が見込めないという証でもあります。
このような場合、普通に考えればお断りする方が無難です。
もちろん、建前上は、家族の金融事故を理由に断ることは出来ませんが、キャッシングの審査は、断る理由ならいくらでも見つけることが出来ます。
そのため、家族に事故情報があることが明らかな場合、その家族が過去利用していた業者や系列会社は除いて申込みをするのがよいでしょう。