アロー
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概要
アローは愛知県名古屋市の中小消費者金融です。
2000年11月に不動産業として設立した、有限会社アローがその前身です。
株式会社アローに商号変更して、貸金業の登録を完了したのは、2010年の5月なので、改正貸金業法施行の1カ月前です。
このため法改正後の市場を視野に入れて、貸金事業を開始したのは明らかです。
それ以後の主だった経歴は以下のようになっています。
・2013年7月よりインターネットキャッシングで全国展開を開始
・2014年1月より「即日融資」を開始
・2014年9月より「リボルビング契約」開始
・2016年1月より「WEBキャッシング会員マイページ」を設置(WEBで追加融資が可能となる)
・2016年6月に業務拡張に伴い、本店を名古屋市中村区から名古屋市中川区に移転
・2021年1月より「郵送物が一切不要なWEB完結キャッシング」を開始
このようにインターネットキャッシング開始以後、年月をかけて着実にサービスを充実させてきた印象があります。
※特に「郵送物が一切不要なWEB完結キャッシング」は中小消費者金融ではあまり例がない先進的なサービスであり、利用者からも利便性が高いと評価されています。
※アロー本社外観(Googleマップより)
アローのここを評価
●郵送物が一切不要なWEB完結キャッシングを採用
アローでは、2021年1月より「郵送物が一切不要なWEB完結キャッシング」を開始しました。
このサービスは、公式HPから専用アプリをダウンロードすることで利用することができます。
(但し、利用できるのは「一次審査に通過した方」のみです)
WEB完結キャッシングの流れは以下のようになっています。
①通常通り、公式HPより申込み
↓
②アローにて一次審
↓
③一次審査が通過した方はアプリをインストール
↓
④アプリより必要書類を送信(本人確認書類、収入証明書類)
↓
⑤アローにて二次審査
↓
⑥二次審査が通過した方は振込みで融資可能
↓
⑦利用者は契約書類をダウウンロード
このサービスは、契約に関わる書類の郵送がないので、特に家族に内緒で利用したい方には、うれしいサービスです。
このような「WEB完結キャッシング」は、大手消費者金融では採用している会社も多いのですが、中小消費者金融ではあまり例がない先進的なサービスで、利用者からの利便性が高いと評価されています。
●破産・債務整理への積極融資の実績が高い
アローは、過去に自己破産した方や債務整理をした方に融資をしていることを公認しています。
否、それどころかむしろ、そのような申込者を積極的に集客している傾向があります。
改正貸金業法施行後は、総量規制の導入によって、それまで中小規模の消費者金融が客層にしていた、「多重債務者」に対して融資が制限されることとなりました。
そのような中、各中小消費者金融が、過去に自己破産や債務整理をして負債が清算されている方への融資に取り組むようになっていったのは、むしろ自然な流れだと言えます。
アローは、もともと、改正貸金業法施行後の市場を見越したうえで、貸金業の営業を開始したので、当然これらの客層への融資は早い段階から取り組んでいます。
●キャンペーン期間は期待
アローではインターネットキャッシングを開始してからこれまで、不定期に「新規貸出しキャペーン」を実施しています。
これまでは、新サービスなどの開始や移転、または、新年度など春の繁忙期など様々なタイミングでキャンペーンが実施されてきました。
同業他社の中には、同じようなキャンペーンを実施しても、キャンペーンとは名ばかりで、なんら審査基準は変わらない会社もありますが、アローのキャンペーンは、期間中、可決率は本当に大幅にUPする傾向がありました。
キャンペーンが実施されるタイミングは、不定期なので、実施時期は予想することはなかなか出来ませんが、中小消費者金融の可決率は、しばしば調達資金によって左右される傾向があるので、そのようなタイミングでキャンペーンを張っている可能性もあります。
いずれにしても、アローのキャンペーンの可決率は期待出来ます。
●思わぬ高額決裁が出ることも
アローの審査は、一次審査、二次審査に分かれています。
- 一次審査
・・申込みフォームへの入力内容と指定信用情報機関での借入れ情報での審査 - 二次審査
・・担当者によるヒアリングを中心とした生活状況の確認
といったイメージです。
このような「二段階審査」は、アローに限らず、多くの中小消費者金融が採用していますが、特にアローでは、二次審査でのヒアリングを重視しており、かなり時間をかけて実施する傾向があります。
そして、このヒアリングでは、どうしても担当者の主観が入る余地が大きくなります。
そのため、担当者とフィーリングがマッチしたというか、上手くはまった場合は、たとえ属性が悪くても思わぬ高額決裁が出ることもあります。(もちろん、その逆のケースもあるので要注意です。)
アローのここがイマイチ
●申込みから融資までに時間がかかる
アローは、公式ホームページでは、「即日キャッシング」や「最短45分で審査完了」などスピーディーな対応を謳っていますが、実際には申込みをした当日に融資を受けることは限りなく困難です。
アローでは、前述したように、ヒアリングにかなり時間をかけているので、よほどタイミングが合わなければ、当日中の振込みは無理です。
極端な例かもしれませんが、口コミでは、申込みをしてから融資まで1週間近くかかったという報告まであります。
いずれにしてもアローの「即日キャッシング」は、契約書の取り交わしをする前に、振込みで融資を実施するといった程度のことでしかなく、スピード面に関してあまり期待はできません。
●可決率の上下の差が大きい
当サイトでは、過去数年間にわたり、各消費者金融の可決率についてリサーチをしています。
もちろん、どの会社も時期によって多少の可決率の上下はありますが、アローの場合、その差がかなり大きいのが特徴です。(高い時期で8%台、低い時期で3~4%台)
キャンペーンの時期やそうでない時期でも突発的に上がることもありますし、逆に突然下がってしまうこともあります。
その上下に法則性が見いだせないので、キャンペーン時期以外の申込みは、やや運任せになってしまいます。
●申込み条件が厳しい
アローでは、2018年度より、申込み条件が従来よりも厳しくなりました。
具体的には、
- 年齢24歳以下の方の申込を禁止
- 勤続1年未満の方の申込みを禁止
としています。
おそらくこの属性をアローではリスクが高いと判断してのことですが、同業他社に比べて、入り口はかなり狭くなってしまいました。
どうしてもアローで可決を勝ち取りたい場合は
前述したように、アローの審査は、他社に比べてヒアリングを重視する傾向があります。
これは、属性や他社借入れ状況などのデータだけで機械的に審査をするのではなく、じっくり話し込んで、丁寧に融資をする体質だということです。
そのためヒアリングは、次のことに十分注意して臨みましょう。
- ヒアリングの回答が雑にならないように十分な時間を確保する。
- ヒアリングでの質疑には、誠意をもって回答する。
- 別居親族などを確認される場合もあるが回答を拒否しない。
また、どうしても可決を勝ち取りたい場合は、同世帯の配偶者でも構わないので、連帯保証人を付けることができると申告するのも方法です。
この場合は、配偶者が、たとえ無職の専業主婦でも問題ありません。
やや精神論になりますが、それだけ誠意をもって、出来る限りのものを差し出したという姿勢が重要だからです。
(この場合は、申込みフォームの備考欄に、「妻を連帯保証人とすることも可能です」と、具体的に入力しておくことをおすすめします。)
総評
中小消費者金融は現在、アナログとデジタルに二分化されつつありますが、アローはまさにその中間に位置する存在と思われます。
アローでは、振込み融資、リボルビング契約、WEB出金、等々、平均以上のサービスは整っています。
(2021年1月より「郵送物が一切不要なWEB完結キャッシング」を開始したことで、サービス面では他社より頭ひとつ抜きんでた感があります。)
惜しむらくは、審査にやや時間がかかることと、ATM提携がないことでしょう。
アローは、これまで、年月こそかかっていますが、着実にサービスの充実を進めてきているので、このあたりは、今後に期待したいところです。
時期によって可決率の差こそありますが、相対的に積極融資の路線を採用していることは間違いないので、申込みはおすすめです。
≪アローへの申込みはこちらの公式HPからどうぞ!≫