ヤフーの広告規制で中小消費者金融の申込み状況が変わる!?

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大手検索エンジンの「ヤフー」が2019年6月3日より、「Yahoo!プロモーション広告(何かを検索した時に上部に出てくる「広告」のことです)」の審査基準を変更し、いわゆる「アフィリエイトサイト」の広告を原則認めない措置に踏み切りました。
この措置によって、今後、中小消費者金融の申込み状況が大きく変わってくるかもしれません。
(2019年6月20日)

ライター
※追記(2021年1月14日) この記事を書いた、2019年ごろから、確かにアフィリエイトに関する規制は厳しくなってきましたが、現在に至るまで完全には徹底されておらず、ヤフーやグーグルにとって収益性の高い一部のサイトについては、いまだに黙認されていると言われています。 また、最近では、金融関係のアフィリエイトサイトは、記事の内容に権威付けをするために、税理士、ファイナンシャルプランナーなどの監修者を設けることが流行しています。

アフィリエイトサイトとは

現在、中小消費者金融の多くは、いわゆる「アフィリエイト」といった、成果報酬型の広告を採用していますが、その一般的な手法は以下のようなものです。

  1. 消費者金融はASPと呼ばれる業者を仲介してサイト運営者と広告提携をする。
  2. サイト運営者は提携している消費者金融の広告をネットで出稿する。
  3. そのサイトを経由した申込者の融資実行が決まれば、消費者金融はサイト運営者に成果報酬を支払う。

ちなみに、広告を掲載するサイトの内容については、各ASPの広告規制や各消費者金融でルールを定めているのでそれに沿った内容でなければいけないとされています。
例えば、消費者金融の広告では、「ブラックOK」や「審査が甘い」など安易な借入れを助長するような表現を使用しているサイトはNGとされているのが一般的です。(リスティング広告でも、その消費者金融の社名や商標に関わるものはNGとされているのが一般的です。)

そして、もし広告規制に違反している広告が判明した場合、広告提携は解除となってしまうのです。

アフィリエイトに対する本音と建前

このように、本来、アフィリエイトには、消費者金融業者やASP会社が設けた広告規制があるのですが、実のところ、多少の違反があっても黙認されていることがほとんどです。

ASPも中小消費者金融も、申込みがなければ商売になりません。
より多くの申込みをもらうためには、やはり過激な表現が有効です。
そのため、「ブラックOK」や「審査が甘い」など建前上禁止とされている表現が多少使用されていたとしても提携解除とはせず、事実上黙認されているのです。

しかし、そのような、過激な表現を用いて広告しているだけの中身のないサイトは、検索順位で上位にくることはないので、サイト運営者は「Yahoo!プロモーション広告」などのリスティング広告を行っているケースがほとんどでした。
消費者金融から入ってくる成果報酬額がリスティング広告代より上回れば、充分、商売になるからです。

しかし、今回のヤフーの措置によって、このようなスタイルの商売は一切出来なくなったということです。

報道によると、ASP業者は今回のヤフーの措置を「業界がクリーンになる」と歓迎しているとのことでしたが、不良アフィリエイターのリスティング広告が、一定の収益になっていたことは事実です。

また、中小消費者金融にとっても、中身のないサイトから誘導された申込者がなくなるので、申込者の質が上がると言われていますが、そのようなサイトに申込みを頼っていたのもまた事実なので本音としては、単純に歓迎というわけでもなさそうです。

消費者にとっては申込みのチャンス!?

このようなアフィリエイト広告の規制は、この先も緩和されることはなく、今後はヤフーだけでなく、ネット業界全体に広がってゆくことが予想されます。

また「Yahoo!プロモーション広告」では、2019年6月3日より「アフィリエイト広告」の掲載を順次停止してゆくことになっているので、当面は、中小消費者金融への申込みは、右肩下がりで減少してゆくことが予想されます。

もちろん、リスティング広告に頼らない、正統派のアフィリエイトサイトが増えてくるとは思いますが、広告媒体過渡期の時期は、申込みが減少するのはやむを得ないでしょう。

但し、このような流れは消費者にとっては悪いことではありません。
申込みの絶対数が減少すれば、より、1件、1件、丁寧に審査をしてくれるようになるので、以前であれば否決だった内容の方が可決になるといったことも起こり得るからです。

これから過渡期の時期は申込むにはチャンスの時期になるかもしれません。

     審査が通る中小消費者金融

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