障害年金、派遣勤務でも借入れできますか?
Q:年金(障害年金)と派遣の収入で生活していますが、このような状況での借入れは難しいでしょうか?
A:キャッシング審査は「総合的な与信判断」で決まります。
詳しい生活状況がわからないので何とも言えませんが、年金(障害年金)でも、非正規雇用(派遣)であっても、法律上の貸出し制限はありません。
諦める必要はないと思います。
年金も収入と見なされる!
現在、消費者金融などの貸金業者には「総量規制」という年収の3分の1の貸付制限があります。
(例えば、年収600万円の方には、総負債額が200万円を超える貸付を行うことは、原則禁止されています)
この「総量規制」の基準となる年収には、
- 給与
- 年金
- 恩給
- 定期的に受領する不動産の賃貸収入(事業として行う場合を除く。)
- 年間の事業所得(過去の事業所得の状況に照らして安定的と認められるものに限る。)
などが、定期的な収入として法令に定められています。
このため、年金(障害年金)収入であっても、年収額にカウントすることは、法律上何ら問題ありません。
非正規雇用は減点対象ではない!
筆者が現役で、審査をしていた、ひと昔前の時代は、確かに、「非正規雇用」は消費者金融の審査では、減点対象でした。
しかし、最近では、雇用形態も多様化していて、アルバイト、パート、派遣社員、契約社員等の、正社員ではない方の割合も増えてきています。
(厚生労働省の発表では、いまや、就労者の4割以上が非正規雇用という統計もあります。)
このような雇用形態の変化に伴い、キャッシング業界も、非正規雇用者からの申込みが年々増加してきており、審査基準も見直しをされています。
つまり、いまや非正規雇用ということは、昔のように引け目にはならないということです。
非正規雇用であっても、契約更新を繰り返して、結果、勤続年数が長ければ、勤続の浅い正社員よりも審査では評価されることもあります。
むしろ障害者であることが有利になることもある
さてここからは、裏話です。
障害年金受給中ということは、何らかの障害を抱えている状態だと思いますが、質問者さんは、そのことが、健常者の方に比べて、キャッシング審査で不利になると考えているのだと思います。
確かに、健常者の方に比べて、「勤労収入」の面で、差が出てしまうこともあると思いますし、ハンデを持った方に、消費者金融がお金を貸すという行為自体が、世間の共感を得られないということもあります。
このため、障害者への融資に対して腰が引けてしまっている会社があるのも事実です。
しかし、このような考えがある一方、「障害者の方に融資した方がむしろ手堅い」という考え方もあります。
(わかりやすく説明するため、あえて露骨な表現をしますが、誤解のないようにお願いします。)
その理由としては、
- いわゆる「障害年金」などの補助金がある。
- 「逃亡」「夜逃げ」をする方が少ない。
- 家族と密接な関係が築けている方が多く、身内の協力が得られやすい。
ということがあげられ、逆説的ですが、健常者よりもむしろ「安定感」があると考える金融業者もあります。
(中小消費者金融は特にこのような考え方をする傾向が強いです。)
もちろん、冒頭で話したように、キャッシング審査は、最終的には、「総合的な与信判断」で決まるので断定は出来ませんが、申込みをしてみる価値は充分にあると思います。
尚、「申込みフォーム」には、
●勤務先・・派遣会社(派遣先)を入力
●年収額・・障害年金込みの金額を入力
して、障害年金を受給していることは、収入証明の提出を求められた段階で説明すればよいでしょう。
あきらめずに頑張って下さい!