消費者金融を利用すると住宅ローンは組めなくなるの?

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Q:消費者金融を利用すると将来、住宅ローンなどが組めなくなると聞いたことがあります。本当ですか?

A:結論から言えば、過去にカードローンを利用していても、現在解約していれば住宅ローン審査への影響はほとんどありません。
現在カードローンを利用中、または過去カードローンを利用していたときに返済遅れが目立つ方は審査に通りにくくなります。

信用情報への登録の観点で考える

住宅ローンの審査も当然ながら信用情報機関を利用した審査が行われます。
信用情報の観点から、審査が通りやすい方、通りにくい方をまとめると以下のようになります。

※審査に通りやすい方

●完済後5年を経過している人

JICC、CICなどの信用情報機関では、完済しても5年間は「完済情報」として、利用していた情報が登録されたままになりますが、5年経過すれば、消費者金融を利用していた証跡自体が抹消されます。
(仮に延滞、債務整理、自己破産などの「事故情報」があっても、それも抹消されます。)
そのため住宅ローンの審査にはなんら影響はないはずです。

●完済後5年以内だが、良好な取引だった人

信用情報機関には「完済情報」として、カードローンを利用していた記録が残っていますが、延滞などせず良好な取引をしていたのであれば、住宅ローンの審査に悪影響はありません。
(実際、私の知り合いにも、過去5年以内に消費者金融を完済した人で住宅ローンの審査に通過した人がいます。)
良好な取引のポイントは、

  • 延滞、債務整理、自己破産などの事故情報が発生していない。
  • 直近の取引24回(2年間)に7日以上の目だった遅れがない。

というところです。

※審査が通りにくい人

●現在消費者金融を利用中の人

消費者金融に限らず、カードローンを現在利用中の方は住宅ローンの審査にはなかなか通りません。
住宅ローンの申込みをする前に完済しておくことをおすすめします。

●完済後5年以内で、取引情報が良くない人

信用情報に、延滞、債務整理、自己破産などの「事故情報」が登録されている人は、完済していても住宅ローンの審査はなかなか通りません。
完済後5年経過すれば、「事故情報」も抹消されるので、住宅ローンへの申込みは5年経過してからが無難です。
また、JICCでは直近12回分、CICでは直近24回分の延滞状況が把握されることになります。
そのため直近24回の内、目立った遅れがあれば審査は通過しにくくなります。

情報開示のすすめ

このように住宅ローンの審査では信用情報の内容は重要なポイントになります。
そのため住宅ローンの申込みをする前に、信用情報に情報開示して、自分自身の信用情報がどのように登録されているかを確認しておくことをおすすめします。

ちなみに国内の信用情報機関は、現在、以下の3機関です。

  • ㈱日本信用情報機構(通称:JICC)
  • ㈱シー・アイ・シー(通称:CIC)
  • 全国銀行個人信用情報センター(通称:KSC)

全部の機関で開示すれば完璧ですが、どれか一つにするならCICだけでも問題ないでしょう。
開示の手順は各情報機関の公式ホームページを参考にして下さい。

また、情報開示した方がよいもう一つの理由は、信用情報には、誤った登録がされてしまったままになっていることが意外にも多いからです。
もし、誤った情報があった場合は、信用情報機関を通して、各金融機関に情報の訂正を依頼することが出来るので、是非チェックしてみて下さい。

その他住宅ローン審査のポイント

※地銀は狙い目

ちょっと乱暴なまとめ方かもしれませんが、住宅ローンに限らず、融資を受けるのであれば地銀は狙い目です。
現在、大抵の地銀は、ネット銀行や、「〇〇ペイ」などの参入などもあり、業績悪化に苦しんでおり、収益をあげられるビジネスモデルの構築に必死です。
(やりすぎて、悪い影響が出てしまったのが「スルガ銀行」です。)
そのような中、融資に関して地銀の担当者は無下には断らず、なんとか審査を通すよう努力してくれることが期待出来ます。

※担当者に嘘はつかない

仮に消費者金融から借入があっても、住宅ローンを申し込む金融機関の担当者に、嘘をついてはいけません。
(信用情報機関の調査で必ずばれます。)
むしろ正直に話して相談すれば、審査が通りやすくなるようにアドバイスをもらえるはずです。

     審査が通る中小消費者金融

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