中小消費者金融では返済遅れは厳禁!
中小消費者金融の返済遅れ(延滞)に関する感覚は、大手とは比べものにならないほど厳しいので初めて利用する方は特に注意が必要です。
この点は中小消費者金融と付き合っていくうえで大きなポイントです。
但し、逆に言えば、「延滞」さえしていなければ、いろいろ融通がきくようになるのもまた事実です。
詳しく解説していきましょう。
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中小消費者金融が延滞に厳しい理由
キャッシング利用者の「延滞」に関する認識は、人によって大きく異なります。
「1日、2日くらいの遅れであれば、大して問題ないだろう。」
「忙しくて入金に行けないのだから1週間くらい待ってくれて当然だろう。」
など様々な考えの人がいます。
しかし筆者の考えでは、「たとえ1日であっても延滞は絶対にダメ」です。
大手消費者金融であれば、返済期日に間に合わなくても、1カ月くらいの範囲であれば、簡単に待ってくれることが多いようです。
しかし、中小消費者金融の場合はこうはいきません。
中小消費者金融には、「延滞=悪」という公式が根強くあります。
このため、実際は1カ月どころか、1週間待ってもらうのも一苦労です。
最近は、各社の督促も昔に比べてかなりマイルドになってきましたが、
「忙しくて入金しにいく暇がない」
といった私的な理由では、まず待ってもらえないでしょう。
しかし、これはある意味やむを得ないことかもしれません。
大手と中小消費者金融では、客層が全く違うからです。
中小消費者金融の客層は、大手に比べて、どうしても返済能力が低い人が中心になるので、安易に待って、返済額が2カ月分、3カ月と溜まってしまうと、すぐに返済困難な状況に陥りかねないのです。
もちろんやむを得ない場合もあると思いますが、中小消費者金融と良好な付き合いをしてゆくのであれば、安易に返済を遅らせることは、絶対するべきではありません。
やや、狭量にも思えますが、まずはこのことを厳粛な事実としておさえておいて下さい。
延滞していなければ審査で優遇される
このような「延滞=悪」という考え方はもちろん審査にも影響します。
自社や他社の支払いが、毎回、1日、2日遅れているだけでも、審査担当者の印象はかなり悪くなります。
しかし、中小消費者金融のこのような特徴はデメリットばかりではありません。
逆に言えば、「延滞」さえしていなければ審査でかなり優遇されることになるのです。
●最後の決め手は返済実績
キャッシングの申込者は大別すると次の3種類です。
- 誰が審査しても可決になる条件の人
- 誰が審査しても否決になる条件の人
- 可決か否決か微妙な人
この内、誰が審査しても否決になる条件の人は、どうしようもありませんが、可決か否決か微妙な人の審査は、最終的には「返済実績」が決め手になります。
すなわち、返済が遅れていない人は可決になりやすく、返済が遅れがちな人は否決になりやすいということです。
他の条件が全く同じであっても、毎月の支払をルーズにしてきた人と、そうでない人とでは、思わぬところで審査結果に差が出ます。
●増額審査は返済実績が重視される
このような傾向は増額審査においても同様です。
消費者金融の増額審査は、住所、勤務先など属性に変化がなければ、結局のところ、
- 借入れ件数・金額の増加具合
- 返済実績
この2点しか、見るポイントはありません。
この2点の実績が良ければ増額する、悪ければしないということです。
例えば、長年取引していて、1度も延滞したことがないといった方であれば、たとえ属性がよくなくても100万円程の決裁が出ることだって珍しくありません。
消費者金融にとって「良いお客さん」とは
消費者金融にとって「良いお客さん」とはどのような人でしょうか。
「遅れながら毎月、キッチリ利息だけ支払ってくれる人が一番良い客だ。」
筆者はかつて、ある消費者金融の幹部がこのように言っていたのを聞いたことがあります。
確かに、返済が遅れれば消費者金融は損害金も請求できて儲かります。
また、利息だけしか支払いがなければ融資残高が減少することもないので、言い得て妙かもしれません。
しかし、やはりこれは、やや誇張して調子よく言っているだけで、その幹部の人も、毎月、遅れながら利息しか支払いしない顧客には絶対に追加融資や増額などはさせないでしょう。
結局、返済が遅れたり、利息分しか支払い出来なくなったりしている人には、支払いがまともに出来ない理由があるからそのような状態になっているわけで、その利息分の支払いさえいつストップするかわからないというのが現実です。
やはり、消費者金融にとって良いお客さんはとは、
「返済を遅れずにきちんと支払いをしてくれる人」
ということで間違いありません。