消費者金融の審査を通すワンポイントアドバイス
消費者金融に申込みをする際は、ちょっとしたことに注意するだけで、審査に通る可能性は格段に上がります。
実際、審査では、収入額や負債額が全く同じでも、審査に通る人と通らない人の違いが出ることは珍しいことではありません。
ここでは、より消費者金融の審査を通りやすくするためのワンポイントアドバイスをまとめてみました。
Contents
申込前にメール、電話の設定を確認
消費者金融に申込みをした人のうち、何割かの人は、「連絡がつかない」という理由でキャンセル扱いになってしまっているのをご存じですか。
近年の消費者金融でのキャッシングは、「振込融資」や「ネットで申込」など、来店不要のスタイルが主流になっていて、連絡方法も「メール」か「電話」のいずれかが多くなっています。
しかし、せっかく審査に通過しているのに、
- ドメイン指定などでメールが送信できない
- 着信拒否設定などで電話がつながらない
などの理由で連絡が取れなくなってしまう方が必ず何割か発生しています。
また、お客側も、消費者金融から連絡が入らないので、審査に落ちたと勘違いして、諦めてしまう人が多数いるのです。
ある程度の規模になれば中小消費者金融でも、一日の申込みは100件を超えるので、いつまでも連絡が取れない申込者に、かかりっきりにはなっていられません。
そのため、メールが届かなかった場合や、電話を2~3回かけてもつながらない場合は、わりきってキャンセル扱いにして処理をすることになります。
このようなことを防止するためにも以下の点に注意しておきましょう。
- 消費者金融に申込をする前には、メール、電話の設定を確認する。
- 審査結果が2~3日待ってもこない場合、直接電話で問い合わせをする。
また、「あまりに連絡がつきにくい人」は審査においてマイナス評価になるのでなるべく指定された時間には連絡がとれるようにしておきましょう。
利用目的にはNGワードがある
消費者金融に申込をする際には必ず「利用目的」を確認されます。
利用目的はもちろん人によって様々だと思いますが、中には審査上あまり好ましくない回答もあるので注意が必要です。
例えば、以下のようなものは利用目的としては「NGワード」です。
- ギャンブル目的
- 引っ越し費用
- 他社への返済金
まず、ギャンブル目的の場合が審査に通らないのはわかりやすいと思います。
(本当にギャンブル目的であってもそのように申告しないのはエチケットです)
また、引っ越し費用という理由も、住所不定になる可能性があるので敬遠されやすくなります。
他社への返済という理由も、やや支払いが行き詰まっている印象をうけます。
(おまとめローンの場合は別ですが)
逆に、「無難な利用目的」としては、
- 冠婚葬祭
- 実家への帰省費
- 仕事上の交際費
などがあげられます。
もちろん「利用目的」に嘘をつけと言っているわけではありませんが、「NGワード」はあるのでご注意ください。
借入希望額の入力で融資金額が変わるかも!?
消費者金融に申込みをする際には、「借入希望金額」も必ず確認されますが、ここでの入力もちょっとしたコツがあります。
審査の可否に影響はなくても融資金額が変わってくる可能性があるのです。
そもそも消費者金融が借入希望金額の確認をしているのは、単に申込者の事情を聞いているのではなく、「過剰貸付防止」という観点からです。
日本貸金業協会が定める、自主規制基本規則の22条でも、消費者金融業者は契約を締結する際には、「借入希望額」や「申込み時点での借入額及び年収額等」を自ら記入させたり、電磁記録を送信させたりして、借入れの意志の確認を行わなければならないとされています。
これは、
「今回の貸付けは本人の意志に反して無理やり貸付けしたものではない。」 ということを担保するためです。
もし、本人が希望金額として提示してきた金額以上に融資をすれば、それは、
「本人の意志に反して無理やり貸付けした」
とか、
「必要以上の金額を借入れすることを助長した」
と捉えられかねないということになります。
消費者金融には、定期的に、監督官庁からの立入監査が入っていますが、監査の際も、本人の希望している金額以上の額を無理やり貸付けしていないかということは、重要なチェックポイントとなっています。
このため、消費者金融は、本人が「借入希望金額」に入力した金額以上のお金は、なかなか貸しにくいという事情があるのです。
では、消費者金融へ申込みする際は、出来る限り多めの金額を入力しておけばいいとゆうことになるのでしょうか。
しかし、出来る限り多めの金額といっても、いきなり100万円以上の希望金額を入力しても、無計画な印象を与えてしまいます。
その辺りを踏まえると、中小消費者金融への申込みであれば、「50万円」としておくのが、一番無難です。
もちろん、当サイトでは、不必要な借入れを助長するつもりはないので、本当に必要な金額を入力しておけば良いのですが、この50万円という金額は、先方の心証も崩さず、かつ、中小消費者金融が新規小口融資で貸付け出来る、ほぼ、MAX金額という、かなりバランスの良い金額なので、覚えておくと良いでしょう。
他社借入額の自己申告には要注意!
消費者金融に申込みをする際は、「他社借入件数」と「他社借入金額」を入力する項目があります。
しかし借入れといっても、消費者金融、銀行カードローン、住宅ローン、ショッピングローンなど様々な種類があります。
いったいどの種類の借入れを入力すればよいのでしょうか。
実はこの自己申告を間違うと、審査が否決になってしまう可能性もあるので注意が必要です。
結論から言えば、申込み時に申告する借入れは、消費者金融など貸金業者からの借入れ分だけ入力しておくことをおすすめします。
なぜかと言えば、中小消費者金融の多くは、大量の申込みを効率よく処理するために、申告借入金額と申告年収額で総量規制オーバーになってしまうものは、実際に信用情報の照会すらせずに、否決としてしまっているからです。
そのため、貸金業者以外の借入れを申告した場合、その金額も含めて、総量規制判定されてしまう可能性があるのです。
借入れの中には、貸金業者からの借入れかそうでないのか判別しにくいものもあると思いますが、もし判別がよくわからない場合は、思い切って、その借入れは除いて申告するようにしておいてください。
信用情報調査の結果、その借入れが総量規制対象の借入れで、結局、否決になったとしても、少なくとも、自己申告だけで否決となってしまうことは避けられます。
身分証明書、収入証明の提出は早めに!
中小消費者金融の多くは、申込みフォームに入力した属性と指定信用情報機関を利用した返済能力調査で「一次審査」行っています。
この一次審査に通過した人は、免許証、保険証などの「本人確認書類」や源泉徴収票などの「収入証明書類」の提出に進むのが一般的です。
しかし、せっかく一次審査に通過したのに、書面を提出していなかったり、提出がかなり遅れたりすることによって否決(キャンセル扱い)となってしまう方もいます。
提出が遅くなる方は概ね次のようなケースではないでしょうか。
- 他社とかけもちで申込みをしていて、他社で融資の話が先に進んでいる。
- 画像添付で送る場合、パソコン、スマホの操作が苦手。
- FAXで送る場合、コンビニが身近にない。
- 融資をあまり急いでいない。
- 仕事など忙しくなかなか時間がとれない。
このように事情は様々あると思われますが、書面は極力早めに提出することをおすすめします。
消費者金融の現場には日々、新しい申込みが殺到します。
そのため対応が遅い人はどんどん後回しにされ、おのずとレスポンスの早い方が優先されることになります。
また、対応が遅い人は指定信用情報機関の情報も古くなってしまいます。
このようなことからも、結果、対応が遅い方はキャッシング審査では敬遠されがちになります。
目安としては、書類を提出するのは、「一次審査を通過した後1週間以内」が限度でしょう。
仮に、他社とかけもちで申込みをしている場合でも、一次審査に通過したのであれば、とりあえず書面の提出は完了しておくことをおすすめします。
その会社からのキャッシングの必要がなくなってキャンセルするのは、最終的な審査結果が出た後でも良いでしょう。
※迷ったら借りておけ!?
また、もし仮にキャッシングする必要がなくなっても、個人的にはとりあえず、借りてしまうことをおすすめします。
(誤解がないように言っておきますが、やたら不必要な借入れを推奨するわけではありません。)
理由としては、次回、再度申込みをしても、同じように可決となる保証はないからです。
キャンセルしてから、
「あの時、借りていればよかった」
とか
「あの時、解約せずに、カードを残しておけばよかった」
といった類の、後悔をしている人は少なくありません。
しばらくたって必要なければ、返済してしまえばよいだけです。
過剰サービスに慣れてしまった方はご用心!?
日本のサービス業は「お客様第一」という意識が強すぎるのか、消費者が過剰なサービスを要求することが当たり前のようになっています。
そもそも消費者とトラブルになった際、企業側にも積極的に戦おうという意識はあまりありません。
高額な金銭を要求してくるケースであればともかく、商品代金の返金で、トラブルが収まるのであれば、それでよしとしている会社がほとんどです。
特に大手企業では、例え、企業側に非がなくても、トラブルが発生すること自体、イメージダウンにつながるので、よほどの内容でなければ、返金して、丸く収めておいた方が得策というわけです。
結果、消費者の自我は肥大化し、些細なことで店員にクレームをつけたり、中には、店員に土下座まで強要したりする輩まで出現する始末になってしまったのは周知の通りです。
まあ、ここまでではなくても、私たち消費者は、「過剰な消費者保護」に慣れてしまっている面があり、企業はお客様にペコペコするのが普通だと思ってしまっている節があります。
しかし、このような「ノリ」を中小消費者金融に持ち込んだら絶対に審査には通過しなくなってしまうので、はじめて申込みをする方は注意が必要です。
●気に入らないなら借りてもらわなくていい!?
消費者金融という仕事は、お金を融資したらそれでお終いというわけにはいきません。
きちんと返済してもらって、はじめて利益がでるわけであって、返ってこなければ、単に「お金をバラまいた」だけで完全に赤字になってしまいます。
そのため、些細なことで苦情を入れてくるような人や、融資した後でトラブルになりそうな人に融資することはありません。
その会社の方針や、やり方に納得している人しか利用してもらわなくていいということです。
特にリスクの高い属性の方を相手にしている中小消費者金融では、この傾向は高くなります。
言い方は不適切かもしれませんが、中小消費者金融は基本的に「行儀が悪い方」には融資をしてくれません。
「ウチのやり方が気に入らないなら借りてもらわなくて結構!」というスタンスなのです。
●ついついやってしまいそうなこと
もちろん、賢明な皆さんは、審査の際、クレーマーのような態度を取ることはないと思いますが、そこまでではなくても、ついつい、過剰に要求してしまいがちなことがあります。
①審査時間を執拗に急かす
圧倒的に多いのが、審査結果を急かすことです。
人手の少ない中小消費者金融では、どうしても審査に時間がかかります。
そんな中、
「今日中に融資してくれ。なんとかしてくれないと困る!」
などと、執拗に急かされると、
「きちんと審査をしないと融資は出来ないし、そんなに急かすなら他をあたってもらって結構」
という気分になるものです。
融資を焦る気持ちは理解出来ますが、審査結果を急かしても、いいことはありません。
②在籍確認、書類郵送方法に過剰な注文を付ける
消費者金融に申込みをする方は家族や同僚に内緒の方も多いので、在籍確認や書類の郵送に関して神経質になるのはわかりますし、中小消費者金融も、できる範囲では配慮してくれます。
但し、あまりに当然のように注文が多いと、よい印象は与えません。
例えば、
- 在籍確認に、営業時間外の早朝や夜間を執拗に指定してくる。
- 書類を、速達や時間指定で送付するよう執拗に指示してくる。
などといったことです。
消費者金融は、大勢の申込者の対応をしているので、個人個人の勝手な要求を聞いていたら、業務がまわらなくなってしまいます。
できるかどうか確認することはよいと思いますが、執拗に要求することはやめておくべきです。
●面倒な奴と思われないように!
このように、いまどきの過剰な消費者サービスに慣れてしまった私たちは、意識せずとも、ついつい要求が強くなってしまうことがあるので注意して下さい。
誤解をして欲しくないのは、筆者は、やたら消費者金融に迎合しろと言っているわけではありません。
企業と消費者は、対等な立場で向き合うようにしましょうということです。
消費者金融側にしても、融資をしてなんぼなので、できる限りのことには対応して、融資を実行したいという気持ちがあります。
但し、あまりに要求が多すぎて、「面倒な奴」と思われてしまうと、融資してもらえる可能性は低くなります。
利用する以上は、先方のルールに従う必要があることを理解して、あまり過度な要求をし過ぎないようにしましょう。