貸金業務取扱主任者とは

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現在、消費者金融業などの貸金業の営業を行うためには、営業所に「貸金業務取扱主任者」を置くことが必須となっています。
「貸金業務取扱主任者」とは国家資格試験に合格し、内閣総理大臣の登録を受けた者で、「貸金業に関して必要な知識を持った国家資格保有者」のことをいいます。
(不動産業でいうところの要するに、宅地建物取引士と似たようなもので、ザックリ、「貸金業務マイスター」とでも言うべき資格です。)
貸金業務取扱主任者には、その知識を生かして、貸金業務が適切に営業されるよう、指導および助言をすることが求められています。

ライター
貸金業務取扱主任者資格試験の合格率は、第5回目以降は、極端に低くなり、難易度が高くなっています。 筆者自身も貸金業務取扱主任者の資格を有していますが、実は合格率が高い時期に資格を取りました。 今、試験をしたらはたして合格出来るかしら。

営業所などへの設置

現在、貸金業を営むには、1つの営業所等において貸金業の業務に従事する者50名につき貸金業務取扱主任者が1名以上の割合になるよう貸金業務取扱主任者を置くことが必要になっています。

例えば、貸金業の業務に従事する者の数が51名~100名の場合には貸金業取扱主任者の数は2名以上必要ですし、101名~150名の場合は3名以上必要ということになります。

また、営業所ごとに置かれる貸金業務取扱主任者は「常勤する者」でなければならないとされています。
このため、貸金業務取扱主任者の資格は現在、消費者金融の社員には必須の資格になっています。
また、貸金業務取扱主任者登録は3年ごとに更新が必要です。

貸金業務取扱主任者資格試験難易度

貸金業務取扱主任者の各営業所への設定は、平成22年6月の改正貸金業法施行から義務付けられることになりましたが、その直前の平成21年には、計4回も試験を実施して、貸金業者が貸金業務取扱主任者を確保できるように便宜を図りました。

また合格率も、

  • 第1回・・70.1%
  • 第2回・・65.2%
  • 第3回・・65.4%
  • 第4回・・61.7%

といずれも高く、各貸金業者から合格者が出るように配慮したようにも思われます。
逆に、第5回以降は、年1回しか開催されない試験となり、その合格率も、

  • 第5回・・32.9%
  • 第6回・・21.8%
  • 第7回・・25.8%
  • 第8回・・28.1%
  • 第9回・・24.5%
  • 第10回・・31.2%
  • 第11回・・30.5%
  • 第12回・・32.5%
  • 第13回・・31.5%

と一気に下がり、現在では、平成21年に比べるとかなり難易度が高くなってきています。

このように難易度が高くなってきているので、業界からは、なかなか若手社員が合格出来ないなんて話もよく耳にします。
もちろん、業界関係者だけでなく、一般の方でも取得可能な資格なので、興味がある方は、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

※こちらの案内もご確認ください。
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