口座振替での返済は注意が必要

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返済を銀行口座から引落としで行う、「口座振替」は、クレジットカードでは一般的ですが、消費者金融では少数派です。
消費者金融の返済を口座振替で行う場合、メリットよりもデメリットの方が大きくなってしまう可能性があるからです。
また、口座振替はその他の返済手法と比較すると、特殊なので利用する場合は注意が必要です。
詳しく解説していきましょう。

ライター
返済手段として「口座振替」を選択する場合は注意が必要です。この章を参考に、メリット、デメリットをよく理解したうえで検討してください。

中小消費者金融が口座振替を採用していない理由

銀行傘下の大手消費者金融では、口座振替に対応している会社がほとんどですが、実は、中小消費者金融の場合、ほとんどの会社が、そもそも口座振替に対応できていません。
その理由は次のようなことが考えられます。

●大手収納代行会社と提携できない

口座振替をするには、収納代行会社と提携することが必要になります。
しかし、三菱UFJファクターや、SMBCファイナンスサービスなど、大手収納代行会社が、中小消費者金融との提携を嫌って、なかなか直接提携が出来ないという事情があります。

●客層が口座振替に向いていない

中小消費者金融の客層は、大手消費者金融の審査に通らなかった、リスクの高い層です。
そのため、預金口座に資金が残っていることも少なく、口座振替が空ぶる可能性が高くなります。
(大手消費者金融であれば、引落としの成功率は、9割程になりますが、中小消費者金融の場合は、6割成功すればいいほうです。)
また、通常、引落とし結果が判明するのに、3日から1週間程度の期間を要するので、引落としが出来ていなかったら、その間、督促が出遅れることになってしまいます。

口座振替のメリット・デメリット

大手消費者金融では、返済方法に口座振替を選択することも可能です。
口座振替を選択するのであれば、次のような、メリット・デメリットがあることを理解しておきましょう。

●口座振替のメリット

①入金に出向く手間が省ける

指定された口座から返済額を自動的に引落としするので、毎月、入金に行く手間が省けます。

②返済期日を忘れることがなくなる

うっかり返済期日を忘れることがなくなります。
(引落とし手数料が、業者負担か顧客負担かは、各業者によって異なります。)

●口座振替のデメリット

①「引落しみなし期間」が存在する

口座振替は、消費者金融が銀行や収納代行会社を経由して引落とし依頼をかけます。
そしてその引落とし結果が判明するのに、3日から1週間程度の期間を要します。
(銀行傘下の消費者金融会社で親会社の銀行からの引落としであれば即日判明する場合もあります。)
このためどうしても、3日から1週間程度の「引落としみなし期間」が発生してしまいます。

この「引落としみなし期間」は、消費者金融でも、返済金が引落されているかどうかは、わかりません。
このため、リボルビング契約であっても、追加融資などは出来ません。
頻繁に入金と出金を繰り返して利用したいと考えている方にとっては、ちゃんと入金しているのに、追加借入れが出来ない期間が発生するのはデメリットと言えるでしょう。

また、「引落としみなし期間」にさらに、振込みで返済した場合などは、引落とし結果が判明するまで業者側で入金処理もできないので、正確な残高が把握できない期間が発生します。

②返済金額を都度変更することが困難

口座振替の場合、引落としされる額は、毎月、一定額です。
自分の都合に合わせて、今月は余分に引き落とししてもらうということは、原則出来ません。

リボルビング契約には向いていない

このようなことからも、口座振替での返済は、借入れ後、枠内追加は利用せず、返済しか考えていない方であれば問題ありませんが、繰り返し何度も入金と出金を繰り返す、リボルビング契約には向いていません。
口座振替を選択する場合は、このことを踏まえて、よくよく検討することをおすすめします。

     審査が通る中小消費者金融

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