家族に内緒で借入れするための注意事項
家族に内緒で消費者金融を利用したいという方は多くいます。
しかし、取引中の様々な事象から、家族にバレてしまうこともあり得ます。
この章では、家族に内緒で利用するには、どのようなことに注意すべきなのかを詳しく解説していきたいと思います。
Contents
原則、消費者金融から契約内容を明かすことはない
まず、覚えておきたのは、消費者金融は原則、個人情報保護の観点からも契約者以外の方に契約内容を明かすことはないということです。
例えば、消費者金融に契約者の家族から、「利用しているかどうか教えて欲しい」と問い合わせが入っても、絶対に回答することはありません。
この辺りの対応は、中小消費者金融であっても徹底しているので安心できます。
しかし、それでも、以下のようなタイミングでは、消費者金融との取引が家族にバレてしまう可能性がどうしても高まります。
- 在籍確認時
- 契約書面郵送時
- 延滞督促時
- 営業連絡時
次からは、各項目ごとに注意事項を解説していきましょう。
①在籍確認時の注意事項
●「在籍確認」の方法を確認しておく
家族に内緒で消費者金融を利用する場合は、自宅、勤務先での「在籍確認」がどのように行われているかを確認しておいたほうがよいでしょう。
在籍確認は、現在でも、原則、自宅、勤務先に直接電話をかけて行われていますが、その方法は様々です。
具体的には以下のような方向がありますが、どの方向を採用するかは各消費者金融によって異なります。
- 電話が開通しているかどうかの確認がとれれば在籍OK
- 電話に本人以外の誰かが出て、本人の所在確認がとれれば在籍OK
- 電話に直接本人が出れば在籍OK
また、最近では自宅に固定電話がない人や、個人情報保護の観点から勤務先での在籍確認を拒否する企業も増えてきているので、自宅固定電話での在籍確認を省いていたり、給料明細などを提出することで勤務先での在籍確認としたりする消費者金融も増えてきています。
●なりすまし電話をしてもらうように頼んでみる
消費者金融が自宅などに電話して在籍確認をとるときは、どこの会社も消費者金融の社名を名乗らず、担当者の「個人名」で電話をかけてくれるという配慮はしています。
しかし、見ず知らずの担当の個人名では、かえって家族が不審に感じるという方も多いと思います。
そのような場合は、特定の個人名や団体名になりすまして電話をすることができないか、相談してみることをおすすめします。
例えば、
「〇〇小学校職員の〇〇と申します。」
「〇〇デパート家電売り場の〇〇と申します。」
などと名乗って電話をかけてもらうということです。
このような対応は、大手消費者金融ではなかなか応じてもらえませんが、中小消費者金融ではわりと融通を利かせてくれることがあります。
②契約書面郵送時の注意事項
●契約書面は原則、「書留」発送
大手消費者金融では、契約書面のやり取りが一切不要な、「WEB完結」という契約方法もありますが、中小消費者金融では、そのような契約方法に対応している会社はあまりありません。
そのため、中小消費者金融と来店以外の方法で契約締結する場合は、ほとんどの会社で契約書面を郵送で取り交わすことが必須になります。
尚、消費者金融が契約書面を郵送する際は原則、「書留」での送付が義務付けられています。
これは、犯罪収益移転防止法によって定められていることなので、残念ながら各社の都合で融通を利かすことはできません。
●封筒差出人名を依頼してみる
「書留」という手段については、どうしようもありませんが、「封筒の差出人名」については、各社の裁量で融通が利く箇所なので相談してみるとこをおすすめします。
例えば、
「自分の勤務している会社名」
「保険会社名」
などを勝手に使用することについても、大手ではなかなか対応してくれませんが、中小消費者金融であればわりと柔軟に対応してくれる可能性があります。
●増額、再貸しは普通郵便での対応も可能
新規で契約締結する際は、前述したように、契約書面は「書留」での送付が必須ですが、増額、再貸しについては、普通郵便での郵送対応としてくれる可能性もあります。
その場合は、
- 「郵便局留」での発送
- 勤務先など自宅以外の場所への発送
などの対応も各社の裁量で決めることができるので、相談してみるとこをおすすめします。
※「郵便局留」とは、差出人が「〇〇郵便局留」と封書に記入するだけで、指定した郵便局に10日間保管されるという方法です。
受取人はその期間内に指定された郵便局に出向いて取りにいくことになります。尚、10日間の保管期間が経過すれば郵送物は差出人に差戻されてしまうので注意が必要です。
③延滞督促時の注意事項
返済を延滞したまま放置しておけば、当然ながら、消費者金融から電話や書面での督促を受けることになりますが、消費者金融の取り立て行為には、厳しい規制が課せられているので、契約者以外の者に、契約内容を明らかにすることは絶対にありません。
そのため自宅に電話がかかってきても、うかつに社名を名乗ることはありませんし、原則、督促状の差出人名も社名は伏せられています。
しかしだからといって、そのまま放置しておけば、家族が不審に感じることは避けられません。
このようなことにならないためにも、やむを得ず返済が遅れてしまう場合は、必ず消費者金融に連絡をしておきましょう。
例え、未入金の状態であっても、連絡がついている限り、先方から電話がきたり、督促状が発送されたりすることはありません。
④営業連絡時の注意事項
消費者金融と取引をしていると、追加融資や増額融資の営業電話が入ったり、DMが送られたりすることがあります。
中にはそのことが、きっかけで家族にバレてしまう人もいます。
このようなことを防ぐために、最初に「家族に内緒なので営業電話や郵送物は控えて欲しい」と意志表示をしておくことをおすすめします。